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分娩のご案内

分娩の基本姿勢

自然分娩を基本とします。当院はオンデマンド無痛分娩を行っています。計画分娩ではありません。

一人ひとりに寄り添った分娩を⾏います。
分娩経過に応じて分娩誘発・促進を⾏います。
帝王切開は24時間対応可能です。
正常経腟分娩の⼊院期間は 産後 4⽇⼊院です。帝王切開術は産後 6 ⽇⼊院です。
当院では無痛分娩が増えています。昨年は経腟分娩された方の60%近くが無痛分娩となっています。当院の無痛分娩は無痛分娩希望の方において、陣痛開始の子宮頚管の熟化を待って、硬膜外麻酔下による分娩をを行います。陣痛が開始し、子宮頚管が熟化(子宮口5cm開大)してから、麻酔を行います(オンデマンド無痛分娩)。計画分娩(陣痛のないところから、頚管拡張、陣痛誘発をして分娩を行うこと)はしていません。
分娩時の高血圧など(医学的適応)や母体の極度の疲労ため、分娩中に無痛分娩をお勧めすることがあります。

無痛分娩

当院の無痛分娩は陣痛開始後、希望に応じて、硬膜外麻酔を行うオンデマンド無痛分娩を行っています。

陣痛の痛みやストレスは多くの場合、呼吸法やリラックスで軽くするようにしてきましたが、無痛分娩は麻酔で痛みをとることで分娩に対する不安の軽減、母児への負担を軽減します。当院ではご希望のかたに⿇酔下の分娩(無痛分娩)を⾏います。妊娠35週までに医師から説明し、妊娠10ヶ月に経腟分娩可能なことを確かめた上で、希望される方に同意書を作成いたします。分娩中に分娩時の高血圧や母体の極度の疲労に対して無痛分娩をお勧めすることもあります。説明をうけ、同意書を作成していない場合、急遽希望されてもお断りしています。当院では陣痛が始まって、希望を確認しますので、その時点で硬膜外麻酔を希望しないこと(キャンセル)も可能です。初産の方や無痛分娩を迷っている方は説明はお聞きになり、同意書を作成されることをお勧めします。

無痛分娩は硬膜外⿇酔にて⾏います。当院の無痛分娩オンデ方式で方式で、分娩開始後、希望者に対してその進行状況に応じて24時間、どの時間でも麻酔を行います。子宮頚管拡張などの計画分娩は行いません。
硬膜外⿇酔は、脊髄の外側の硬膜外腔という箇所にカテーテル(細くて柔らかい管)を留置し、その管を通して⿇酔薬を⼊れ、お産の痛みを和らげる⽅法です。無痛分娩の処置は 10分程度で終了します。
ベッドに横になっていただき、背中を丸めた姿勢でカテーテルを挿⼊します。背中に局所⿇酔をしてから針を刺してカテーテルを挿⼊します。

無痛分娩では、⼦宮収縮に伴う陣痛の痛みは10分1程度に弱くなります。経腟分娩ですので⼦宮⼝が全開したら普通の分娩と同様に『いきみ』を⾏い、出産します。⾃分の⼒でいきんで産むという点においては、麻酔がない場合の分娩と変わりません。

当院では自動注入ポンプで薬を注⼊し、より少ない投与量で分娩に伴う痛みを軽減し、副作用の抑制につとめます。⿇酔薬はおもに⼦宮より下の痛みを取り除きますので、意識ははっきりしています。⾜は少し重い感じがしますが動かすことはできます。

⿇酔薬注⼊後約 30分後に⿇酔の効果判定をします。無痛分娩では、陣痛がだんだん弱くなるので、その場合は陣痛促進剤を使⽤します。薬剤使用に関しましては、分娩促進剤使用の標準的プロトコールにしたがって適切に使⽤いたします。

吸引分娩や鉗⼦分娩などの機械分娩は増えます。機械分娩の説明も致します。しかし、帝王切開率は増加しません。チューブ留置の位置が不適切にならないよう(全脊麻の発生)に注意をして行います。副作⽤は硬膜外⿇酔で重篤な合併症が起こることは稀ですが、副作⽤として、チューブ挿⼊部位の痛み、低⾎圧、硬膜穿刺後の頭痛があります。⾮常に稀な合併症として:⼀時的ふるえ、局所⿇酔薬中毒、硬膜外⾎腫、硬膜外膿瘍があります。麻酔開始直後に児の心拍異常が発生することがあり、胎児の心拍モニタリングと陣痛の観察を継続的に行います。分娩後の出血は産道の損傷が高度になりやすく、骨盤内の血流も増加しているため、通常の分娩に比べて多くなります。
無痛分娩中は副作用の症状や⽣体の変化(呼吸状態、⾎圧、⼼拍数、意識レベル、⿇酔範囲)の観察および胎児心拍と陣痛のモニタリングを継続的に行います。以上の説明を十分に行った上で、無痛分娩を行いますので、希望されていなかった方(説明をうけ、同意書を作成していない)が急遽希望されてもお断りすることがあります。無痛分娩を迷っている方も説明はお聞きになり、同意書を準備されることをお勧めします。

入院のご案内

動画でわかる入院案内、その他

入院患者様、ご家族様に向けて入院案内やお部屋紹介、夫(パートナー)に向けた動画を纏めました。
動画で公開することで、いつでも、どこでも、何度でも、見てもらうことが可能になります。


安全な分娩

  • 安全なお産のために色々な医療機器を用いて分娩管理をしています。
  • 分娩監視システムにて胎児心拍モニタリングや陣痛の観察、記録と保存をしています。
  • 超音波検査装置は分娩室に常設し、分娩経過を観察しています。
  • 産後2時間は、母体の血圧、酸素飽和度を連続モニターし、循環管理をします。
  • 新生児は24時間以上にわたり酸素飽和度計装着し、酸素飽和度のトレンド解析による呼吸監視をします
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  • 無痛分娩では、分娩監視装置による胎児心拍、陣痛の連続測定し、また母体の心電図、血圧、酸素飽和度を連続モニ ターします。

お母さんは全例、分娩終了後から2時間程度、血圧計、酸素飽和濃度計を装着し、vital check(血圧、心拍数、酸素飽和濃度)をします。分娩時の高血圧の場合など、血圧測定をしながら分娩をすることもあります。

赤ちゃんは全例、出生直後から酸素飽和度計を装着し、24~48時間まで呼吸状態を観察します。酸素飽和度のトレンド分布を解析し、呼吸状態を判断します。そのデータを解析し、学会報告、論文作成の準備をしています。

コットでは、無呼吸発作センサーが常時作動しています。

お⺟さんや⾚ちゃんを連携する⾼次医療機関に搬送することがあります。
⾼次医療機関は名古屋⼤学病院、名古屋市⽴⼤学病院、名古屋第⼀⾚⼗字病院、名古屋第⼆⾚⼗字病院、聖霊病院、名古屋市⽴大学医学部付属⻄部医療センター、名古屋市⽴大学医学部付属東部医療センター、愛知医科⼤学病院などです。

里帰り分娩について

当院への里帰り分娩希望の方は、分娩予約に空きに応じて、お受けいたします。ご希望の方はお早めにご連絡ください。
妊娠34週以降は、当院での妊婦健診を予定いたします。

分娩立会い・入院中のご面会

院内感染防止のため、以下のように対応させていただきます。

外来付き添い

  • 付き添いは夫(パートナー)のみとします。
  • 診察に呼ばれるまでは自家用車もしくは院内指導室にて待機をお願いします。
  • お子さんの付き添いはできません。

分娩立会い

  • 陣痛室への付き添いや分娩の立会いは、夫(パートナー)のみとします。
  • お子さんの立会いはできません。
  • 37週以降になりましたら、立会いについての説明を行います。ご自宅で、ご家族と確認をお願いします。
  • 立会いの際は、スリッパの持参・不織布マスク着用をお願いします。
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  • 帝王切開時の立会いは、行っておりません。
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  • 分娩中の写真撮影、動画撮影は出来ません。

入院中のご面会について

  • 面会は時間制限はありませんが、短めにお願いします。
  • 面会者は夫(パートナー)のみとさせていただきます。なお、里帰り分娩で夫(パートナー)以外の面会を希望される場合は事前にご相談ください。
  • お子さんを連れてのご面会はできません。
  • 入室後は必ず手洗いをお願いします。トイレは病室内のトイレをご利用ください。
  • 室内でもマスク着用をお願いします。

お部屋

産後のお部屋は、全室トイレ・シャワー付きの個室となっております。
特別室は2室です。特別室は夫(パートナー)の宿泊が出来ます。一般個室に+3,000円/日でご用意できます。お食事も提供できます。ご夫婦での時の早期接触に有効ですので、是非ご利用下さい。

分娩費用

正常経腟分娩:(一般個室、4泊5日) 無痛分娩なし:平均値と中央値約65万円 無痛分娩あり:平均値と中央値約73万円(2023年10月から12月)

  • 自費診療の分娩では夜間・休日の加算料金はありません。
  • 産後4泊5日の料金で、延長した場合は1日約3万円の追加料金になります。
  • 産科医療補償制度保険料(12,000円)、任意の検査である新生児マススクリーニング検査料(重症複合免疫不全症・ポンペ病)は別料金になります。これまで別料金でしたお産セットは分娩費用に含みます。
  • 分娩予約金として10万円をお預かりさせていただきます。妊娠20週までにお支払いください。
  • 退院時のお支払いは、出産育児一時金の直接支払い制度がご利用できますので、

    分娩・入院料から60万円(出産育児一時金50万円+分娩予約金10万円)を差し引いた金額になります。

  • 無痛分娩は8万円+材料費2万円です。夜間・休日の加算料金はありません。

  • 帝王切開術の場合は保険診療で行います。高額医療費支給制度が利用できます。保険診療の詳細についてはスタッフが説明をいたします。